" DIRTY×HARRY "
■■■
COME ON, PUNK. GO AHEAD AND MAKE MY DAY!
■■■
ある酒場でのカンパニー・マンの会話

A
「・・・まったく、
次々と貼られては剥がされてゆく
賞金首の貼り紙の数、数、数・・・。
それに…なんて懸賞金の額だ。
真面目に働くのが無意味に感じるよ。
世の中もずいぶんと変わったものだな。」
B「こうなったのも
あの "大戦" 以降の話じゃないか?
3年前終結した。
世界各国が参戦関与したと言われる
忌まわしき "大戦" ・・
これは人類に残されたその後遺症とも
呼ぶべきものでは?」
A「ああ、通称 "大戦還り" と呼ばれる職業兵士や傭兵は
その超人化した戦闘能力を社会に適応させることが出来ず
治安の悪化を招く原因になった…。」
B「それを場当たり的に退治するために作られたのがこの
懸賞金制度(プライズ・ルール)だ。
金が金を呼び、罪人が罪人を狩る馬鹿げたルールだ。」
A「国連・警察・国家・企業・団体・個人が
こぞって問題を金で解決しようとする。
いまじゃ国際指名手配者はスポーツ選手より
注目の的じゃないか、子供やマスコミにも大人気だ。」
B「…そういえば先日もイタリアでマフィアの裏金3000万ドルを
根こそぎ盗みだした奴がいたらしいな。」
A「ああ…、私も聞いたことがある…。
たしか通称ーーーーーー」
B「『ダーティ=ハリィ』か。
…恐ろしい。」
A「奴はこの手の重軽犯罪でついに累計70億ユーロの
国際指名手配賞金総額(インターナショナル・ステークス)
世界最高額記録保持者(ワールドレコード・ホルダー)だ。」
B「そいつは以前アジアの銀行中で片っ端から現金貴金属を盗みだし、
歩く世界恐慌(Walking Black Monday)とも呼ばれた大怪盗…。」
A「以前米国の国防プログラムへ『物理的な』侵入に成功して
記念写真を撮っていたのも同じ名ではなかったか………?」
B「いや、恐ろしい・・・。
にもかかわらずその最も恐ろしい理由は
『ダーティ=ハリィ』がまったく誰なのかわからない
ということだ…。」
A「一説によると
世界征服をたくらむ軍事国家の将軍とも
悪魔に魂を売った科学者とも
死神に魅入られた狂戦士とも
神の使わした預言者とも
絶世の美少女とも
噂されているが・・・。」
B「どれも真意は疑わしい・・。
コードネームである可能性も高い訳だし・・。」
A「…てゆうか
『ダーティ・ハリー』は刑事だろう、映画では。
なんなんだ?そのネーミングは。」
B「さぁ・・、案外『何も考えていないだけ』なのかもしれん。」
A「おいおい、うかつなことを言うなよ。
ひょっとして案外我々のすぐそばにいるかもしれないぜ?」
B「…おぃ、脅かすなっ!
そんなのに関わったら命がいくつあっても足りないさ。」
A「はは…まぁ、何れにしても……恐ろしい・・・。」
B「………恐ろしい。」
※ "大戦"
その正式な名を口にすることすらはばかられる、忌まわしき世界戦争。
参戦国27カ国、間接的に関与した国は総勢86国を越えると云われる。
だがその実態は唯1国の国土を舞台に行われた代理戦争であったという。
世界中の殆どの一般市民は報道でそれを伝え聞いて知るだけで、
その現実感を持つ者はほとんどいない。


Copyright© ashihata.com